さて、てっぺいがやってきた夜、すでに3ヶ月を過ぎた彼は、体長25センチほどもあり、用意したハウスが小さく感じられ、てふの悩む所になった。
雑誌を読むと、「犬は、狭くて暗いところが好き」・・そうかあ。いいのかなあ。ショップで使っていたバスタオルを頂いたので、それをハウスに敷いて、ゲージに入れるが、ハウスには見向きもしない。そりゃそうだろう、どたん、ばたんと宙返りして落ちちゃったんだから。(てふも落ち込む)
ほどなく、てっぺいは、ゲージに顔を突っ込み、給水ボトルから水をぺろぺろと飲みだした。「ほ〜、飲み方をちゃんと学んでいるんだね。」
一挙一動感心する。そのうち、ハウスに入るかもしれない。うろうろと部屋の中を調査して回るてっぺい。家族は、膝突き合わせて、座り、てっぺいのいくところを目で追う。床の臭いを嗅ぐのをやめ、こちらを向いた。
皆 一斉に(ふん???もしかして・・・)
部屋のカーペットの上で、初おしっこ。
「あらまあ・・。」そそくさとトイレットペーパーで拭く。(本には、失敗を怒ってはいけないと書いてある。)ほどなく、フローロングの上でちー。
量が少ないので、気がついたときには、排泄終了!「ありゃりゃ」(動揺して大声を出してはいけないと、またまた本には、書いてある)
こりゃあ どうしたらいいもんだ!?
くるくる 回って うんちも終了。
娘と夫に相談して、部屋にペットシートを敷き詰める。ガムテープと幅広シートをべりべりとフローリングに貼り付ける。てっぺいは、ガムテープの臭いが気になるのか、はがすことに懸命。「だめ!」と言っても聞かない。
パピィのイタズラを防ぐには、「置かない。見せない。」しかないだろうと断念して、シート裏側にガムテープを張り、床に並べた。
こうやって、ペットシートで偶然 排泄したら、思いっきり褒めて、この上で排泄することを学ばせるのだそうだ。粗相を叱ると、仔犬は、排泄を我慢するようになり、ひどいと膀胱炎になってしまうと書いてある。
今は、本を信用するしかない。
夕食後、ずっと娘1の膝の上で気持ちよさそうに眠っているてっぺいをそっと、ゲージに入れる。しばらく恋しそうに 辺りを眺めていた。
私も、緊張しっぱなしで、やおら疲れが出た。
娘たち新生児を我が家に連れてきた晩は、3時間ごとに起こされた。
てっぺいの夜鳴きは、どうなんだろう?恐々、部屋の電気を消す。